Instagramを毎日コツコツ投稿して「いいね」や「保存」は増えてきたのに、なぜか売上につながらない……。そんな悩みを抱えている店舗オーナーさんは多いのではないでしょうか。特に多いのが、「フォロワーは増えているのに、LINE登録が増えない」という声。これはSNS集客を頑張っている店舗が必ず直面する壁のひとつです。
実はこの壁を突破するカギが、InstagramからLINEへとつなぐ「導線設計」にあります。
- SNSは「流れていく」ツール
- LINEは「お客様と直接つながる」ツール
- LINEに登録してもらう=お客様の本気度が高い状態
この違いを理解し、InstagramからLINEへ自然に流れる仕組みを整えられれば、フォロワー止まりではなく「予約・クーポン配布・リピーター化」といった公式LINEならではの強みを活かし、売上や来店につながる仕組みが実現できます。
この記事では、その具体的な方法を成功事例とともにお伝えしていきます。
SNSだけで終わってる……それがLINE活用できてない理由かも
Instagramでは「いいね」や「保存」はついても、そこからLINE登録につながらなければ、リピーター化や実際の来店に発展しにくいのが現実です。
その原因は「SNSとLINEの役割の違い」を理解せず、導線づくりが弱いことにあります。
- SNSは「流れていく」ツール→ 投稿を見てもらえても、一瞬でタイムラインに埋もれてしまいます。
- LINEは「直接つながる」ツール→ 一度登録してもらえば、お客様にダイレクトに情報を届けられる窓口になります。
- LINE登録は「お客様の行動の意思表示」=本気度が高い状態→ 「もっと知りたい」「利用したい」と思っているお客様が自ら行動してくれるサインです。
この違いを意識して導線を設計すれば、Instagramでの発信が“反応だけで終わるSNS運用から、来店や売上につながる仕組みへと変わっていきます。
よくある“つながらない”導線とは?
では実際に、多くのお店がなぜ「フォロワーは増えているのにLINE登録が伸びない」という状況に陥るのでしょうか?
その原因の多くは、InstagramからLINEへつなぐ導線設計が弱いことにあります。
- プロフィールにリンクを貼っていない
- 複数リンクの中に貼っていて、LINEが埋もれている
- ストーリーズでLINEを紹介していない
- 投稿でLINEのことをほとんど触れていない
では、一つひとつ見ていきましょう。
プロフィールにLINEのリンクがない
Instagramのプロフィールは「お店の玄関口」です。ここにホームページはLINEのリンクがなければ、興味を持ったお客様も登録のしようがありません。「LINEがあることすら伝わっていない」状態になってしまいます。
複数リンクの中に埋もれてしまっている
lit.linkやLinktreeを使っている方に多いのが、リンク先を並べすぎてしまうケース。予約ページやホームページに埋もれてしまうと、LINEに気づいてもらえません。人は選択肢が多いと迷いやすく、その結果、行動をやめてしまいます。
ストーリーズでLINEを紹介していない
ストーリーズは、フォロワーが最も気軽にチェックする場所。にもかかわらず、LINEの存在や登録メリットを伝えていない店舗が多いのです。「登録すると何が得られるのか?」をストーリーズで見せなければ、行動にはつながりません。
投稿でLINEのことをほとんど触れていない
投稿は「読んで終わり」になりやすいもの。施術のビフォーアフターや商品紹介をしても、「詳しくはLINEで」と最後に一言入れなければ、お客様は次のステップがわかりません。行動が途切れてしまうと、せっかくの興味も流れてしまいます。
こうして並べてみると、共通するのは「お客様を迷わせている」こと。人は迷った瞬間に行動をやめてしまいます。だからこそ、InstagramからLINEへと自然につなぐ導線を整えることが欠かせないのです。

LINE公式アカウントがあるよ!という感じで、Instagramで伝えることが大切なリね!
LINEに自然に流れるInstagram導線を作る3つの工夫
InstagramからLINEに自然に移行させる鍵は、①プロフィールリンクを1クリックでLINEに統一し、②ストーリーズで登録する明確な理由(特典・先行案内など)を提示し、③日々の投稿にさりげないLINE導線を添えることです。
以下で、それぞれのポイントを順に解説します。
1. プロフィールリンクは「1タップでLINE」に絞る
Instagramのプロフィールは、お客様が最初に訪れる「玄関口」です。ここで迷わせてしまうと、せっかく興味を持ってもらっても行動に移れません。またリンク集ツールなどで複数のリンクを並べてしまうと「どれを押せばいいの?」と混乱させ、結果的にクリックされなくなります。
もしLINE登録を最優先にするなら、プロフィールリンクは思い切ってLINE公式アカウントの友だち追加リンクだけに絞りましょう。
リンク集ツール(lit.link、Linktree、Beacons、Instabio、ペライチなど)を使う場合も、必ず一番上にLINE登録ボタンを配置することが鉄則です。さらに、投稿の最後やキャプションに「LINEから予約できます」「クーポンはプロフィールURLから」などの一言を添えるだけで、プロフィールのURLのクリック率は大きく変わります。
例:
- ご予約・クーポン配布はプロフィールのURL(LINE)からどうぞ!
- プロフィールのリンクからLINEに登録すると割引クーポンが届きます!
2. ストーリーズで“登録したくなる理由”を語る
Instagramのストーリーズは、フォロワーが最も気軽にチェックする場所です。だからこそ、ここで「LINEに登録すると得られるメリット」をしっかり伝えることが効果的です。
単に「LINE登録はこちら」と案内するだけでは弱く、行動にはつながりません。大切なのは「登録したらどんな良いことがあるのか」を具体的に示すことです。
たとえば…
- 今週のLINE限定クーポンはこちら
- 登録した方だけに、空き状況を先行配信
- ○月○日までにLINE登録するとプレゼントあり
こうした小さな特典があるだけで、お客様は「今すぐLINEに登録しよう」と動いてくれます。
さらに、ストーリーズのリンクスタンプを活用すれば、そのままワンタップでLINEへ直結。「気になったらすぐ登録」ができるため、離脱を防ぎやすくなります。


「とりあえず見ただけ」で終わるストーリーズを、「次のアクション(LINE登録)」につなげるのが、この工夫の狙いです。
3. 投稿にもさりげなくLINE誘導を入れる
Instagramの投稿は「見て終わり」になりがちです。「Instagramは集客用、LINEはDM用」と完全に役割を分けてしまうと、お客様が次の行動に移れなくなってしまいます。
そこで大切なのは、普段の投稿にも自然にLINEを登場させておくこと。ほんの一言を添えるだけで、「この人のサービスが気になる → LINEも登録してみよう」という流れをつくれます。
具体的には、次のような工夫がおすすめです。
- 施術のビフォーアフター投稿 → 「詳しい施術内容はLINEでご案内しています」
- イベント紹介 → 「参加申し込みはLINEからどうぞ」
- お客様の声の投稿 → 「こちらはLINEでいただいた感想です!」
こうした「さりげないLINEへの導線」を加えるだけで、読者にとってLINE登録が自然な流れになります。つまり、Instagramの投稿を「ただの情報発信」で終わらせず、「LINEへ誘導するきっかけ」に変えられるのです。
LINE活用事例
InstagramからLINEへの導線を見直すだけで、成果を出した店舗は数多くあります。共通しているのは「お客様が迷わず行動できる導線を用意した」という点です。
- エステサロン:プロフィールリンクをLINE専用に → 登録数が3倍に
- 美容室:LINE限定キャンペーンを実施 → 1か月で新規登録30件
- 飲食店:LINE登録特典を導入 → 1週間で20人登録、その7割が来店
- 整体院:LINEで相談を受付 → 2か月で予約件数が2倍に
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エステサロン:プロフィールリンクをLINE専用にして登録数3倍
あるエステサロンでは、施術写真やお客様の声を毎日投稿していましたが、LINE登録はほとんど増えていませんでした。原因はプロフィールに複数リンクを並べていたこと。お客様は「どれを押せばいいのか」分からず、そのまま離脱していたのです。
そこでプロフィールリンクをLINE専用に変更し、ストーリーズでは「登録者限定の初回限定クーポン配布中」を案内。投稿の最後には「詳しくはLINEで」と必ず添えるようにしました。
➡ その結果、わずか1か月で登録数が3倍に増加。LINE経由の予約も安定して入り始めました。
美容室:LINE限定キャンペーンで1か月30件の新規登録
地域密着型の美容室では、ヘアスタイル写真の投稿は好評でしたが、来店には結びついていませんでした。
改善策として「LINE登録で初回限定クーポンプレゼント」というキャンペーンを開始。ストーリーズには特典を明記し、投稿には「LINE登録限定特典!初回限定クーポンプレゼント!予約はLINEからどうぞ!」と書き添えました。
➡ その結果、1か月で30件以上の新規登録を獲得。うち約4割が来店し、売上アップに直結しました。
飲食店:登録特典で1週間に20人、その7割が来店
人気飲食店も「写真は見られるのに来店に結びつかない」という課題を抱えていました。そこで「LINE登録でドリンク1杯無料」の特典を用意。プロフィールリンクをLINE1本に絞り、投稿やストーリーズで繰り返し案内しました。
➡ すると1週間で20人以上が登録。そのうち7割が実際に来店し、新規顧客の獲得につながりました。さらにLINEで新メニューを先行案内したところ予約数も増え、結果リピート率も上がりました。
整体院:LINEで相談受付を開始し予約件数が2倍に
整体院ではビフォーアフター投稿に反応はあるものの、予約に直結しないのが悩みでした。改善策として「LINEで無料相談受付中」と案内を追加。プロフィールリンクもLINE専用に変更し、投稿の最後には「詳しくはLINEでご相談ください」と添えました。
➡ その結果、2か月でLINE経由の予約が2倍に。施術前に相談を受けられるようになり、回数券の成約率も高まりました。
今日できることから!導線改善で「LINE登録したくなる店」へ
ここまでご紹介してきた導線改善の工夫は、どれも大がかりな仕組みではなく、今日からすぐに取り入れられる小さな改善です。
- プロフィールのリンクをLINE専用に整える
- ストーリーズで登録の理由を具体的に伝える
- Instagram投稿文にさりげなくLINE誘導を加える
たったこれだけでも、あなたのInstagramがLINEへつながるSNSに!お客様の行動は驚くほど変わります。
小さな改善が大きな成果を生む
- プロフィールのリンクを1つに絞っただけで登録が増えた
- ストーリーズでクーポンを案内したら一気に登録者が増えた
- 投稿に“詳しくはLINEで”を添えるだけで来店予約につながった
こうした変化は、実際に多くの店舗が経験しています。お客様は「気になっているけど、次にどうすればいいのか」を常に探しています。そのときに明確な答えを提示してあげるだけで、自然に行動へ移ってくれるのです。
導線を整えることは「お客様への思いやり」
導線を整えるというのは、単なるマーケティングのテクニックではありません。「迷わずに行動できるように案内する」という、お客様への思いやりでもあります。
せっかく興味を持ってくれたお客様を迷わせてしまったら、関係はそこで途切れてしまいます。逆に、わかりやすく案内されれば「このお店は親切だな」と感じてもらえ、それが信頼やリピートにつながります。



お客様が迷わず行動できる「導線」を作ることで、必然的にLINEの友だちも増えていくね!ユーチューバーが「概要欄から……」と伝えることと同じなりね!
まとめ
Instagramは「出会いの場」、LINEは「つながりを深める場」。SNSでの発信を「流れて終わる情報」で止めず、「次の行動」につなげるのが導線設計の本質です。小さな工夫でも積み重ねれば、「LINE登録が増える → 来店につながる → リピーターが育つ」という好循環が生まれます。
まずはできることをひとつ、今日から試してみてください。「LINE登録が増えた!」という小さな変化が、あなたのお店の集客を次のステージへ押し上げるきっかけになります。