「店舗だけに依存した経営から一歩踏み出し、オンラインカウンセリング(相談サービス)を立ち上げ、全国の患者さまを支えられる仕組みをつくりたい」
そんな思いを胸に、プロライン有料コンサルに申し込まれたのが、漢方薬局を営むSさんです。
本記事では、Sさんがオンライン化に挑戦し、仕組みを整えていく過程を時系列でリアルに記録していきます。単なる事例紹介ではなく、初回コンサルからの取り組み、実際のアクション、数値の変化や気づきまでを公開。
同じように「薬局・治療院をオンライン化したい」と考えている方にとって、成功も失敗も含めた“実録の学び”として活用いただければ幸いです。
【第1回】全体フローの整理と症状別ステップ配信設計
第1回のコンサルでは、Sさんが思い描く「オンラインでも患者さまをしっかり支えたい」という想いを実現するために、まずは全体の流れを整理しました。
特に、LINEに登録した方が自然に症状別の情報を受け取り、納得したうえでオンラインカウンセリングへ進めるよう、プロラインを活用した仕組みづくりに取り組みました。
Before(現状と課題)
これまでの導線は「ホームページ閲覧 → お問い合わせ」の一本だけでした。
そのため、オンラインカウンセリング当日には、初めての方に対して基礎的な説明を一から丁寧に行う必要があり、ここが大きなボトルネックとなっていました。
その実態を整理すると、
- 相談時間の多くを“説明”に費やしてしまう
- 患者さまの理解や納得が十分に得られないまま、次の商品説明へ進んでしまうことがある
- ご本人・患者さま双方にとって負担が大きくなる
といった課題が明確になりました。
Sさんにとっては「効率化」だけが目的ではなく、「できるだけ早く、自分の思いや漢方の考え方を患者さまに届けたい」その想いを実現するためにも、導線の改善は欠かせないテーマとなっていました。
Process(コンサルで取り組んだ内容)
今回のコンサルでは、Sさんが理想とする「患者さま一人ひとりの悩みに寄り添ったオンラインカウンセリング」を実現するために、プロラインを活用した具体的な導線設計に着手しました。
- 初回アンケートの設計
LINE友だち追加時にアンケートを実施し、患者さまの症状やお悩みを事前に把握できる仕組みを構築しました。回答内容に応じてスコアを変更し、スコア結果に基づき、症状や悩みに最適化されたシナリオへ移行する設定を実装しています。さらに、フォーム回答内容に基づき、属性タグを自動付与することで、個別の症状や状況に合わせた顧客管理も可能にしました。 - 症状別ステップ配信シナリオの作成
ステップ配信シナリオで、初回アンケート回答後に「アトピー、不妊・妊活、不眠」などに分けてシナリオメッセージを作成。それぞれの症状に合ったメッセージや情報が届けられるように構築しました。 - 教育動画の導入
症状別シナリオの中で、事前に「お店紹介」や「自己紹介」を含む動画を視聴いただく流れを追加。
動画を通じて、Sさんの想いや漢方的アプローチをあらかじめ理解いただくことで、オンラインカウンセリング当日は「基本説明」に時間を割くのではなく、患者さまの状況に合わせた具体的な提案に集中できるようになります。動画を配置した専用のコンテンツページを設計しました。



After(次回までのアクション)
今回、第1回目ののコンサルを経て、Sさんには次のステップに取り組んでいただくことになりました。
- 症状別ステップ配信の文章作成
アトピー、不妊・妊活、不眠といった症状ごとに、患者さまが思わず「自分のことだ」と感じられるような共感性の高いメッセージを作成。 - 症状別教育動画用の台本作成
「お店紹介」「自己紹介」「漢方的アプローチの考え方」などを盛り込み、患者さまが安心してオンラインカウンセリングへ進めるように動画構成を準備。
これらの準備が整えば、患者さまは事前にSさんの想いと考え方に触れたうえでカウンセリングに進むことができるようになります。
結果として、オンラインカウンセリングの場が「基本的な説明の時間」ではなく、「患者さま一人ひとりの悩みに深く寄り添い、最適な提案を行う時間」へとシフトしていく期待が高まります。
クライアントの声

素晴らしい出来にちかづきました!
これまで、何から手をつけていいのか分からず迷っていましたが、今日のコンサルで優先順位がはっきりしました。さらに、あっという間に導線を整理して構築していく姿を見て、『さすがプロだな』と感じました。
やるべきことが整理され、次のステップに進むのが楽しみです。早速、宿題に取り掛かります!
まとめ
第1回のコンサルでは、患者さまが事前に理解・納得した状態でオンラインカウンセリングに臨める流れを構築しました。ステップ配信や症状別のコンテンツページを構築し、症状別シナリオと教育動画を組み合わせることで、当日のカウンセリングが「説明」から「提案」へとシフトする基盤が整い始めています。
Sさんにとっても、患者さまに自分の想いを早く届けられる仕組みをつくる第一歩となりました。
次回予告
次回は、実際に取り組んでいただいた、症状別ステップ配信の文章と教育動画の台本をもとに、
- 患者さまが共感しやすいメッセージ表現の工夫
- 動画で優先的に伝えるべきポイントの整理
を具体的にブラッシュアップしていきます。Sさんが考えた動画構成案が形になっていく過程をお届けします。